年頭の挨拶 岩手運輸支局 藤田支局長
年 頭 の 挨 拶
東北運輸局岩手運輸支局長 藤田 一彦
あけましておめでとうございます。
令和6年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
岩手県自動車車体整備協同組合員の皆様には、お健やかに新春をお迎えのことと 心よりお慶びを申し上げます。
木村理事長はじめ組合員の皆様には、平素より岩手運輸支局の業務に深いご理解 とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
東北財務局が昨年10月に発表した岩手県の経済動向は「生産活動は、生産用機 械が半導体メーカーの設備投資計画の後ろ倒しを背景に弱い動きとなっているなど、一進一退の状況にある。雇用情勢は、持ち直しつつある。」としています。このような状況の中、令和5年10月の県内新車登録・届出台数は、対前年比2.6% の増加とここ3ヶ月連続で増加しており、今年は経済の持ち直しに期待するところす。
また、昨年度の日本自動車整備振興会連合会が発表した自動車特定整備業実態 調査の結果を見ますと、総整備売上高は5兆7,338億円となり対前年度1,87 8億円増(3.4%増)と増加に転じました。作業内容別についても、すべての項 目で増加しており、このまま増加傾向で進むことに期待するところです。
自動ブレーキなどに使用される前方を監視するカメラやレーダーなどの調整や 自動運行装置の整備に必要な「電子制御装置整備」の認証猶予が令和6年3月 31 日に迫っております。認証取得が必要な組合員の皆様におかれましては、期日までに認証取得をよろしくお願いします。
昨年12月1日、八戸自動車道において、走行中の大型トラックから脱落した タイヤが、道路保全作業を行っていた作業員に衝突し、1名が死亡、1名が負傷する事故が発生しました。国土交通省では、事故の重大性に鑑み全国でタイヤ取 付け状況の一斉点検の実施を通達しております。
昨年度の東北運輸局管内における大型車の車輪脱落事故件数は過去最多の54 件と全国ワーストになっており岩手県においても12件発生しております。
このような状況を踏まえ、大型自動車の車輪脱落事故防止の強化策としまして 「走る前、左後輪点検キャンペーン」を令和5年10月から令和6年2月末まで 展開するなど具体的な事故防止対策も実施しておりますので組合員の皆様におか れましても、適切なタイヤ保守管理や作業手順の遵守をお願いします。
東北運輸局では、官民の問題意識の共有や課題解決に向けた協働のきっかけと なるよう「東北地方の今後の運輸・観光に関する基本構想」を策定しています。
安全・安心の確保、地域公共交通の活性化、観光交流の拡大、人材確保と生産 性の向上の4つを柱としており、更にポストコロナの取り組むべき施策やDX、 カーボンニュートラルへの対応も取りまとめておりますので、各方面での議論の 一助としていただければ幸いです。
自動車車体整備業界の皆様には今後とも事業経営の安定化はもとより、特定整備に係る改正道路運送車両法にも的確に対応され、信頼される技術と質の高いサ ービスの提供に一層努め「健全な車社会の構築」の一翼を担っていただきますようお願い申し上げます。
岩手運輸支局といたしましては、引き続き自動車に係る「安全と安心の確保」 及び「公害の防止と環境の保全」を重点に皆様のご理解を得ながら諸施策に取り 組んで参りますので、何卒ご支援ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
結びに、岩手県自動車車体整備協同組合と組合員皆様方の益々のご繁栄とご健 勝を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。
【ご参考】
・東北地方の今後の運輸・観光に関する基本構想
https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/content/000265796.pdf
・適切なタイヤ保守管理作業手順(動画)
https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/content/000284052.mp4