年頭の挨拶 岩手運輸支局 渡辺支局長
年 頭 の 挨 拶
東北運輸局岩手運輸支局長 渡辺 正幸
明けましておめでとうございます。
令和5年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
岩手県自動車車体整備協同組合員の皆様には、お健やかに新春をお迎えのことと心よりお慶びを申し上げます。
木村理事長はじめ組合員の皆様には、平素より岩手運輸支局の業務に深いご 理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
令和2年から依然として収束を見ない新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢の影響等により、サービス業を中心とした営業自粛、原油価格の高騰など自動車関係業界を含め日本の経済活動に大きなダメージを与えました。
東北財務局が昨年10月に発表した岩手県の経済動向は「新型コロナウイルス 感染症の影響により、厳しい状況にあるものの、持ち直しつつある」としていま す。
このような状況の中、令和4年10月の県内新車登録・届出台数は、対前年比 33.7%の増加、11月も6.9%の増加と3ヶ月連続で増加しており、今年 は経済の持ち直しに期待するところです。
一方、昨年度の日本自動車整備振興会連合会が発表した自動車分解整備業実 態調査の結果を見ますと、総整備売上高は 5 兆5,510億円となり対前年度 1,051億円減(1.9%減)と5年ぶりに減少しました。 作業内容別では、事故整備が前年度比 7.7%減少したものの、車検整備・定 期点検整備などは増加しております。
国土交通省としてデジタル化を推進し、自動車の登録申請並びに継続検査手 続きについて、オンラインで一括して行うワンストップサービスによる電子申 請手続きの推進を図るとともに、それらの利用率の向上のための取り組みを行 っております。
令和5年1月4日より、運輸支局等への来訪を不要とする「自動車検査証の 電子化」がスタートします。運輸支局より委託を受けた整備工場等が自動車検 査証情報を更新できるようになりました。今後も利用者の利便性を図る取り組 みを行って参ります。
大型車の車輪脱落事故については、昨年度は東北全体で45件と前年度より 2件増え再び増加に転じている状況であります。岩手県では12件で前年度よ り3件減少したところです。 このような状況の中、大型自動車の車輪脱落事故防止の強化策としまして 「走る前、左後輪点検キャンペーン」を展開するなど具体的な事故防止対策に も取り組んで参ります。
東北運輸局では、官民の問題意識の共有や課題解決に向けた協働のきっかけ となるよう「東北地方の今後の運輸・観光に関する基本構想」を策定しました。 安全・安心の確保、地方公共交通の活性化、観光交流の拡大、人材確保と生産 性の向上の4つを柱としており、更にコロナにより変化した社会を踏まえた取 り組むべき施策、DX、カーボンニュートラルを加味して取りまとめており、各 方面での議論の一助としていただければ幸いに存じます。 (「東北地方の今後の運輸・観光に関する基本構想」は、東北運輸局ホームペ ージにて紹介しています。 https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/index.html)
自動車車体整備業界の皆様には今後とも事業経営の安定化はもとより、特定 整備に係る改正道路運送車両法にも的確に対応され、信頼される技術と質の高 いサービスの提供に一層努め「健全な車社会の構築」の一翼を担っていただき ますようお願い申し上げます。
岩手運輸支局といたしましては、本年におきましても、自動車に係る「安全と 安心の確保」及び「公害の防止と環境の保全」を重点に皆様のご理解を得ながら 諸施策に取り組んで参りますので、何卒ご支援ご協力の程よろしくお願い申し 上げます。
結びに、岩手県自動車車体整備協同組合と組合員皆様方の益々のご繁栄とご健 勝を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。