年頭の挨拶 岩手運輸支局 佐々木支局長

年 頭 の 挨 拶

東北運輸局岩手運輸支局長  佐々木 久哉

あけましておめでとうございます。

令和7年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

岩手県自動車車体整備協同組合員の皆様におかれましては、お健やかに新春をお迎えのことと心よりお慶びを申し上げます。

木村理事長はじめ組合員の皆様には、平素より岩手運輸支局の業務に深いご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

また、木村理事長におかれましては、昨年「運輸関係事業功労者」の岩手運輸支局長表彰の受賞、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げますとともに、今後のご健勝とますますのご活躍をお祈りいたします。

さて、東北財務局が昨年11月に発表しました「岩手県内経済情勢報告」によりますと、「県内経済は、持ち直しつつある」、また、自動車関係分野においては「一部自動車メーカーの生産・出荷停止等の影響がみられるものの、足下では生産・出荷が再開し、緩やかに持ち直している。」とされております。

また、日本自動車整備振興会連合会が発表した令和5年度の自動車特定整備業実態調査の結果によると、総整備売上高は5兆9,072億円となり、前年度に比べ1,684億円増(2.9%増)と2年連続で増加しております。作業内容別においても、「事故整備」が対前年度比1.8%増加しており、他の項目においても増加傾向となっております。

今年も経済活動が活発となり、自動車車体整備業界においても売上高のさらなる増加を期待するところです。

自動車の車検業務につきましては、昨年10月1日より検査項目として「OBD検査」が追加されました。これは、自動ブレーキなど電子制御装置が適切に機能しているかを確認する検査となりますが、この「OBD検査」につきましては、これまでも「OBD検査準備会合」や「OBD検査ポータル」を通じて周知しているところですが、引き続き「OBD検査」の円滑な実施のため、独立行政法人自動車技術総合機構と連携し、周知をして参ります。

車検制度に関しましては、昨年6月に年度末の車検混雑緩和と自動車整備士の働き方の改善を目的としました道路運送車両法施行規則等が改正され、本年4月よりこれまで車検証の有効期間満了日の「1ヶ月前から」車検を受けられるとされていたものが一月延長され「2ヶ月前から」車検を受けることが可能となります。これにより自動車整備業界の労働環境が改善され、現在、人手不足が課題となっております整備士等の人材確保につながることを期待しているところです。

自動車車体整備業界の皆様には今後とも事業経営の安定化はもとより、特定整備に係る改正道路運送車両法にも的確に対応され、信頼される技術と質の高いサービスの提供に一層努め「健全な車社会の構築」の一翼を担っていただきますようお願い申し上げます。

岩手運輸支局といたしましては、引き続き自動車に係る「安全と安心の確保」及び「公害の防止と環境の保全」を重点に皆様のご理解を得ながら諸施策に取り組んで参りますので、何卒ご支援ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

結びに、岩手県自動車車体整備協同組合と組合員皆様方の益々のご繁栄とご健勝を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。